選択の科学/シーナ・アイエンガー


この本を知ったきっかけは忘れてしまったけど、図書館に予約してあり、ずいぶん待ってようやく順番が回ってきた。
たしかどこかの社長がお薦めしていた本だったと思う。

この本によると、日常何気なくまたは意識的に行っている「選択」は、自分の意志で自由に選んでいるつもりでも、実は経験、環境、心理などからいろいろな制約や影響を受けているという。
こうした選択を行う際に受けてる影響を理解することで「正しい選択」がおこなえる。また「選択の力を最大限に活用するには、不確実性と矛盾を受け入れなくてはならない。」という。

面白かった点は
・選択とは本能であり、本能的に選択できる状態を好む
・可能性を信じたうえで「選択できる」という認識を持つことが大事
 認識がなければ、選択できる状況でも選択をしない
・生まれた国によって、選択する際の基準が違う
 たとえばアメリカ系は個人主義で、アジア系は集団主義で選択を行う
・豊富な選択は必ずしも良いとは限らない
 人が適度に選択肢できる数には上限がある(マジックナンバー7)
 自由恋愛の結婚と、親の取決め婚、どちらが幸せになるか 
・選択肢を制約されることのメリット
 選択で悩まない
・選択しないほうが良い場合
 第3者に選択をゆだねたほうが冷静で客観的な判断
 好ましくないことを選択しなければならない場合、自分が選ぶことで心理的負担になることがある
・人は普段接触している情報から、選択を方向付けられている
 接触機会を増やすことで選択を誘導
などなど、興味深い内容ばかりで全部面白かった。
筆者の講演がYotubeで見られるようなのでこちらも見てみたい。



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