MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術/くらたまなぶ

以前に参加したセミナーで講師が薦めてていた本。リクルートで20年勤め「とらばーゆ」「じゃらん」「フロム・エー」など14の本を創刊した著者による「何かを生み出すため」の作業術

1.消費者の目線に立つ
2.聞いて聞いて聞きまくる
3.人の不満を集める
4.ブレスト
5.簡単な言葉であらわす
6.言葉をカタチにする
7.プレゼン
8.夢に向かって変化

良い商品を作るには商品のことを考えてはならない。商品を使う相手のことを考える。
なぜこの商品を買ったのか、買わなかったのか。なぜ選んだのか、選ばなかったのか。どこが良かったと感じたのか、悪かったと感じたのか。etc

相手のことを考えると同じように自分の日常の行動も考える。自分はなぜ、、、
夢を追い求める、感情に忠実になる、沸き起こった感情を心にとどめておく。

付き合いを広くする
知ってる人
 └ 好きな人(得意な人、よく会話する人)
 └ 嫌いな人(苦手、話さない)
 └ 普通の人(名前だけ知ってる、)
知らない人

「絶対」「全員」という人ほど、自分の周りのごく少数の近い人の意見しか聞いてない。

遠い人と会う
 距離、年齢、業種、性別、学歴、など

「初めて」のことに挑戦すると使っていなかった脳が拡張される。
挑戦するときには
1.人に聞きまくる
2.資料を読みまくる
3.とにかく実践する
テーマを決めると情報が集まる

会社のディスク=送り手の空間で考えない
街の中で考える。
通勤電車で景色の流れを見ながら想う。何かに集中したり考えすぎず、浮かんでくるような想いを。

酒場で仕事の話題を。
ネガティブ談義、サラリーマンのストレス解消ではなく、
10ヵ年ビジョン、商品理念、青臭い理論など、まじめだけど職場では恥ずかしいような話。

マーケティングとは、「人の気持ちを知る」こと
1.人の気持ちを知る 【重要】
2.それを言葉にする
3.言葉をカタチにする
4.カタチをふたたび言葉で人の気持ちに訴える

人の気持ちを把握しないと 2 から 4 が不完全になる

市場調査・・・昨日までの「人の行動」を数字で知る
マーケティング・・・明日からの「人の気持ち」を言葉で知る

聞く順番:知り合い(好きな人→嫌い人→普通の人)→知らない人
嫌いな人ほどヒントが得られる。未開ゾーンの開拓

相手に合わせ、相手がもっとも自由に気持ちを出せる場所で聞く
謝礼はしない。謝礼によって本音が隠れてしまう。
座る位置は90度が良い(他の本によると茶室=身分の垣根を越えて本音を語る場の座り方も90度)

人間は3層からなる= 属性、体験、心理
属性を聞く:答えやすい事実を聞く
 住所 氏名 年齢 職業など。ただし相手のプライドやコンプレックスに気をつける
体験を聞く:したことを聞く
 話したいこと、熱中していることを見つけて話してもらう。気持ちに繋がっている
心理を聞く:気持ちを聞く
 答えやすい「したこと」から気持ちへ

表情、しぐさ、口調、間合い

ヒアリングの段取り
1.属性「○○です」「Be」1分程度で
2.行動「○○した」「do」事実確認、5W1H
3.動機・背景「なぜなら~」「Because」Whyを使う
4.心理・思考・感情「思う、感じる」「Feel、Think」受け止める

「したこと(事実)」と「思っていること(意見)」を聞き分ける

ニーズよりも不平・苦情が商売につながる
取ったメモから気持ちだけを抜き出す。良い気持ち、やな気持ち
自分の思い込み、先入観を廃する。自分マーケティングから脱却。常に他人に聞く

ブレスト
1.どんな夢を実現するのか
2.誰に提供するのか
3.何を提供するのか
4.どんなカタチにするのか

会議、報告書で仕事が順調に進んでいるかがわかるモノサシ=普通のことがが使われているかどうか。
担当者が理解できていないことがカタカナ語になっている。
ユーザーは自分の本当の気持ちを表現するときに、難しいカタカナ語は使わない。

属性で気になる点
 家族兄弟
 小中学時代の状況
属性だけで判断すると失敗する
 ×20代OLは温泉好き→友人と旅行、社員旅行、家族旅行で好みも選択条件も変わる
誰でも買ってくださいは、誰も買ってくれない。何でも出来るは、何も出来ない
どんな層が夢を共有できるのか。
行動をくくることで「誰」を判断

どんなメディアも2つに集約できる
感動ソフト(エンタメ):映画、ゲーム、競技場、泣く笑う
行動ソフト(アクション):情報メディア、地図、カタログ、問い合わせ、申し込み、○○する
どんなメディアも収入源は2つ
販売収入(ユーザー課金)
広告収入(IP課金)

ウェブサイトを作る場合でも手作業を重ねたほうが良い。ラフスケッチを何枚も描く、切り貼りしてみる
美醜を問う作業じゃなく、言葉を具体化できるか、夢に近づけるかを探る作業

原寸主義、実物主義、現場主義:モノサシはユーザーの日常
判断の言葉は「いい」か「やだ」。理屈をこねちゃダメ。

最後までマーケティング(=ユーザーの気持ち)をわすれない
興味分類、気持ち分類
ネーミングは最終的に耳と口で決める。聞いて、言葉にして違和感ないか。

ポイントは変わらない
ハングリーか、好きなものか、単なる仕事か、
市場の声に耳を傾けたか、やさしい言葉にまとめられたか
夢にまで昇華できたか
夢をカタチにできたか
全プロセスとはじめの一歩を現実の数字に落としこめているか

新しい創造ほど内外の反発も多い。全員賛成にはならない。
社内の意見より市場の声。
市場に受けるか、価値を生むか、価値は利潤を生むか

プレゼンは会議室に市場の空気を充満させる。そのためのアイデア、工夫をする。

どうやって儲けるの?
なんでやるの?世の中をどうしたいの?
誰がやるの?

鍵となる言葉
 ロマンそろばん冗談
 20代、30代 良くしたい、得したい、好きなことしたい
 60代、70代 夢金愛

社内で使われた言葉
 顧客に聞け
 走りながら考えろ
 フィードバック
 変化に即応
 朝令暮改
 加点主義
 ピンチをチャンスに
 秩序より混沌
 まずやってから言え
 皆経営者主義
 人のやらなかったことをやる
 すでにあるものは人と違った方法でやる
 健全なる赤字
 小さく生んで、大きく育てる
 今後大きくすることができるかどうか、未来の市場予測
 社会の利益を、わが社の利益とする

ドラッカーの言葉
利潤追求という観点から事業を定義したり、説明したりすることはできない。
事業の目的は事業それ自身にあるのでhなく、事業をその帰還とする社会の中になければならない。
事業の目的について正しい定義は、顧客を創造すること。

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