フィロソフィーとは「哲学」の意。
日本ではフィロソフィーというとビジネス上の「経営哲学」として使われるようです。
検索すると様々な企業のフィロソフィーがヒットします。

面白いので挙げてみます。

HONDAのフィロソフィー

基本理念
〈人間尊重〉
・自立
自立とは、既成概念にとらわれず自由に発想し、自らの信念にもとづき主体性をもって行動し、その結果について責任を持つことです。
・平等
平等とは、お互いに個人の違いを認め合い尊重することです。また、意欲のある人には個人の属性(国籍、性別、学歴など)にかかわりなく、等しく機会が与えられることでもあります。
・信頼
信頼とは、一人ひとりがお互いを認め合い、足らざるところを補い合い、誠意を尽くして自らの役割を果たすことから生まれます。Hondaは、ともに働く一人ひとりが常にお互いを信頼しあえる関係でありたいと考えます。

〈三つの喜び(買う喜び、売る喜び、創る喜び) 〉
・買う喜び
Hondaの商品やサービスを通じて、お客様満足にとどまらない、共感や感動を覚えていただくことです。
・売る喜び
価値ある商品と心のこもった応対・サービスで得られたお客様との信頼関係により、販売やサービスに携わる人が、誇りと喜びをもつことができるということです。
・創る喜び
お客様や販売店様に喜んでいただくために、その期待を上回る価値の高い商品やサービスを創り出すことです。

社是
わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。

運営方針
・常に夢と若さを保つこと。
・理論とアイディアと時間を尊重すること。
・仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること。
・調和のとれた仕事の流れを作り上げること。
・不断の研究と努力を忘れないこと。

京セラのフィロソフィー

(創業者・稲盛和夫のフィロソフィー)

経営のこころ

・ 心をベースとして経営する
・ 公明正大に利益を追求する
・ 原理原則にしたがう
・ お客様第一主義を貫く
・ 大家族主義で経営する
・ 実力主義に徹する
・ パートナーシップを重視する
・ 全員参加で経営する
・ ベクトルを合わせる
・ 独創性を重んじる
・ ガラス張りで経営する
・ 高い目標をもつ

すばらしい人生をおくるために

心を高める

・ 「宇宙の意志」と調和する心
・ 愛と誠と調和の心をベースとする
・ きれいな心で願望を描く
・ 素直な心をもつ
・ 常に謙虚であらねばならない
・ 感謝の気持ちをもつ
・ 常に明るく

より良い仕事をする

・ 仲間のために尽くす
・ 信頼関係を築く
・ 完全主義を貫く
・ 真面目に一生懸命仕事に打ち込む
・ 地味な努力を積み重ねる
・ 自ら燃える
・ 仕事を好きになる
・ ものごとの本質を究める
・ 渦の中心になれ
・ 率先垂範する
・ 自らを追い込む
・ 土俵の真ん中で相撲をとる
・ 本音でぶつかれ
・ 私心のない判断を行う
・ バランスのとれた人間性を備える
・ 知識より体得を重視する
・ 常に創造的な仕事をする

正しい判断をする

・ 利他の心を判断基準にする
・ 大胆さと細心さをあわせもつ
・ 有意注意で判断力を磨く
・ フェアプレイ精神を貫く
・ 公私のけじめを大切にする

新しいことを成し遂げる

・ 潜在意識にまで透徹する強い持続した願望をもつ
・ 人間の無限の可能性を追求する
・ チャレンジ精神をもつ
・ 開拓者であれ
・ もうダメだというときが仕事のはじまり
・ 信念を貫く
・ 楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する

困難に打ち勝つ

・ 真の勇気をもつ
・ 闘争心を燃やす
・ 自らの道は自ら切りひらく
・ 有言実行でことにあたる
・ 見えてくるまで考え抜く
・ 成功するまで諦めない

人生を考える

・ 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
・ 一日一日をど真剣に生きる
・ 心に描いたとおりになる
・ 夢を描く
・ 動機善なりや、私心なかりしか
・ 小善は大悪に似たり
・ 反省ある人生をおくる
・ 純粋な心で人生を歩む

一人一人が経営者

・ 値決めは経営である
・ 売上を極大に、経費を極小に(入るを量って、出ずるを制する)
・ 日々採算をつくる
・ 健全資産の原則を貫く
・ 能力を未来進行形でとらえる
・ 目標を周知徹底する

日々の仕事を進めるにあたって

・ 採算意識を高める
・ 倹約を旨とする
・ 必要なときに必要なだけ購入する
・ 現場主義に徹する
・ 経験則を重視する
・ 手の切れるような製品をつくる
・ 製品の語りかける声に耳を傾ける
・ 一対一の対応の原則を貫く
・ ダブルチェックの原則を貫く
・ ものごとをシンプルにとらえる

トヨタ

項目が多いのでとりあえず企業理念のみ

企業理念

1. 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす
2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する
3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む
4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす
7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する

トヨタは、’92年1月「企業を取り巻く環境が大きく変化している時こそ、確固とした理念を持って進むべき道を見極めていくことが重要」との認識に立ち、「トヨタ基本理念」を策定いたしました。(’97年4月改定)
創業以来受け継がれてきた「豊田綱領」の精神

創業以来今日まで、トヨタの経営の「核」として貫かれてきたのが「豊田綱領」です。トヨタグループの創始者、豊田佐吉 の考え方をまとめたもので、「トヨタ基本理念」の基礎となっています。当初は確固たる形があったわけではありません。しかし関係会社の規模が拡大するにつ れ、従業員に周知徹底すべく明文化する必要性が出てきました。そこで草創期の豊田利三郎、豊田喜一郎らが佐吉の遺訓としてまとめ、世に出たのが「豊田綱領」です。佐吉の6回忌に当たる1935年10月30日のことでした。

豊田綱領

* 上下一致、至誠業務ニ服シ産業報國ノ實ヲ擧グベシ
* 研究ト創造ニ心ヲ致シ常ニ時流ニ先ンズベシ
* 華美ヲ戒メ質實剛健タルベシ
* 温情友愛ノ精神ヲ發揮シ家庭的美風ヲ作興スベシ
* 神佛ヲ尊崇シ報恩感謝ノ生活ヲ爲スベシ

調べ始めたらキリがない(^^;
でも勉強になります。

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